着物ならではのジュエリー。大粒天然石とシルバー925の帯留め

お着物初心者のわたしですが、お着物を着慣れている友人のおかげで、今年の初めから着物でお出かけする機会が増えてきました。

今日は着物だからこそ楽しめるジュエリーについてお話ししたいと思います。

目次

SAFONの帯留ができるまで

最初にお伝えしたように、お着物初心者な私。
まだまだ勉強中ではありますが、着物をこよなく愛する友人たちの影響で、今年に入ってから着物を身に纏う機会が増えました。
様々なイベントに参加し、多くの方々の着こなしを目の当たりにする中で、着物ならではのアクセサリー、帯留を作りたいという気持ちがでてきました。

着物は春夏秋冬を感じる柄や、繊細な紋様、無地のものでも染めや織にこだわったものなど、魅力がたくさん。
また、ジュエリーに欠かせない天然石も、その異なる表情や綺麗なカラーなど魅力が多く、着物に合わせたらもっと素敵なのではと思い、天然石を使った帯留を制作することにしました。

使用する天然石は帯紐とのバランスを考え、大粒の天然石をセレクト。
帯紐と同じくらいの幅で、ほどよく目を惹きつつ主張しすぎないサイズです。
また、石はお着物の洗練された雰囲気に合うような上品な色合いのものを選びました。
ひとつひとつ表情が異なる白蝶貝や翡翠をはじめ、光沢がきれいなムーンストーンなどご自身の着こなしや好みに合わせられるよう、たくさんの種類を仕入れて、選ぶ楽しみをご提案できるようにしています。

色とりどりの天然石は見ているだけでも可愛い!1つ1つの表情の違いも魅力です。

ジュエリーというからには、地金の素材にも妥協はできません。
真鍮や合金製ではなく、上品な輝きと滑らかな質感、価値が際立つシルバー925を使い、帯や着物と天然石のつなぎ役にもなりつつ、同時に地金の魅力も活かすデザインを考えました。

デザインタイプは2つ。
華やかでアンティーク着物によりクラシックで華やかさを加えてくれるぴったりなロープタイプ。
もう1つは紬など落ち着いた雰囲気の着物に合わせやすいシンプルな石座のタイプ。

どちらも天然石の良さをいかしつつ、着こなしのアクセントになってくれる自信のデザインです。

クラシックなロープタイプの石座に白蝶貝をあわせました。地金の存在感と華やかさが魅力です。
シンプルな石座の帯留。天然石が引き立ちます!

デザインだけでなく、作りにもこだわり1つ1つ石に合わせて作っています。
というのも、仕入れた天然石は大きさや高さがちょっとずつ違うので、石に合わせて枠を削ったり、石の高さが低すぎる場合は銀の板をかませて底上げし、しっかり高さがでるように調整の必要があるからです。
そんな工程も、天然の素材ならではなので作るたびに愛着が湧いてきます。
お着物を着られる方は本当に生地を大切にするので、帯紐を通る部分は、しっかり角をつぶし、なるべく紐を傷めない仕様にしました。
気持ち良い手触りになるように、最後の仕上げはしっとりと手磨きでつるんつるんの鏡面に磨いています。

帯紐に負担がかからないように、ヤスリで削って角を落としています。

と、細かい作りのことは抜きにしても、大粒天然石×銀× 着物は本当に可愛い!
天然石は一つ一つ表情も違うので、自分だけの帯留を身につけることができます。

銀は白い輝きは魅力ですが、定期的にお手入れしないと硫化してしまうので、お手入れや強度を考えて全ての帯留にロジウムコーティングをかけています。

天然石の帯留、期間限定でご覧いただけます!


多種多様な天然石と石枠を組み合わせてつくる帯留。
期間限定ですが、大正9年創業、文京の呉服屋あら船さんで、5月末まで直接ご覧頂くことができます。
天然石も置いてありますので、受注となりますがお好きな天然石で帯留めをお作りすることができますので、この機会にぜひ足を運んで頂けたら嬉しいです

あら船さんには、おかみさんと大女将がおり、お二人の人柄がとても素敵です。着物の知識だけでなく、コーディネートのセンスも素晴らしいので学ぶことがたくさんあります。
わたしのような初心者はもちろん、着物を着慣れた粋なお客様まで、幅広いお客様に愛されている素敵な呉服屋さんなので、ぜひ行ってみてください!

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