シルバー925ジュエリーのお手入れ方法 後編|専用アイテムまとめ

「シルバーのジュエリーって黒ずむよね…」「お手入れって何を使えばいいの?」
そんな声をよく耳にします。
とくにロジウム加工をしていないシルバー925は、空気や汗と反応して、黒ずみやくすみが出やすい素材。だからこそ、定期的なケアと正しいアイテム選びが大切です。

前回の記事では「家でできるケア」をメインにご紹介しました。この記事では一歩踏み込んだ「専用アイテム」を使ったお手入れ方法をご紹介します。

ご紹介しているのは実際に私が使用しているアイテムです。
素材を傷めないための注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!

目次

シルバー925専用クリーナーって必要?

答えはYES !
SV925は「貴金属」ではありますが、硫化による変色が起こりやすいという特徴があります。黒ずみの原因は、汚れではなく「化学変化」。そのため、水拭きや柔らかい布では落としきれないことも。

特に、ずっと使用していなかったり、なんとなく放置してしまって、気がついたらジュエリーが真っ黒になってしまった!
そんなとき頼れるのが、専用のジュエリークリーナーです。市販のものでも、素材に合ったアイテムを選べば、簡単にピカピカの輝きを取り戻せます。

おすすめの「シルバー専用」クリーナーまとめ

おすすめクリーナーを使い方や、注意点などを説明します!
ジュエリー制作・デザイン歴約5年のデザイナーが実際に使っている商品もご紹介しますね。

補足:アイテムに関しては公式ONLINEがないものが多く、特定の販売サイトのリンクを貼るのも違うかなぁということで、商品名を記載するにとどめていますが、全て楽天やamazonで購入可能です。

◆ 液体タイプ(酸性 or 中性)

液体タイプはジュエリーを浸けるだけでくすみが取れる便利アイテム。
酸性と中性があり、酸性の液体の方が効果が高いです。

液体タイプの使い方は、簡単!
液体に綺麗にしたいジュエリーを浸したあと、水かぬるま湯でよく洗います。その後、柔らかい布で水分を拭き取り、日の当たらない場所で乾かすだけです。

【酸性タイプ】
・黒ずみ除去力が高いので、真っ黒に変色してしまったジュエリーにおすすめ
・液体なので、細かい傷の中の変色もピカピカになります
・ただし洗浄力は強いので10秒以上液に浸すのはおすすめしません。
また、刺激が強いのゴム手袋の使用をおすすめします。

いぶし加工・石付き・メッキにはNG 
石付きの石は絶対におすすめしません。以前試しにマラカイトのルースを浸してみたら、酸の影響で光沢と艶がなくなくガサガサになりました(涙)

酸性タイプのクリーナー、私はシルバー地金のネックレスチェーンのお手入れによく使っています。
液体が隙間に入ってくれるので、全体の黒ずみを除去してくれて数秒浸すだけで新品のような輝きが戻ります。

わたしは<スピーディップ>という商品をよく使っています。

【中性タイプ】
やさしくケアしたい時には中性タイプがおすすめ。
酸性タイプより除去力は落ちますが、頻繁におていれする方や、あまり強い液体を扱いたくない方にはぴったりです。
あまりにも黒ずみがひどいものは全て除去できない

<Connoisseurs社のジュエリークリーナー>が有名です。
いくつか種類があり、真珠、珊瑚、オパール、ヒスイ、トルコ石など、デリケートな宝石用のものがあります。

クロスタイプ(研磨布)

研磨剤が入ったクロスです。
使い方は簡単で、優しく拭くだけです。小さい傷などは目立たなくすることも可能です。
注意:強くこすりすぎると小傷の原因になることも。

メーカーによってはシルバー用や金・プラチナ用と用途別の種類があったりもします。
わたしが使っているのは、<光陽社のポリマール>という磨きクロス。

本当はSILVERやK18/10と地金ごと布を分けた方が良いのですが、私は私物は基本的に全部同じ布でお手入れしています。

研磨剤入りなので長時間使用していると手が荒れます。。ちょっと磨く分にはいいですが、何個もまとめて磨くときは手袋などで手を保護することをおすすめします。

ちなみにSAFONでは、メッキがかかっていない商品には全て小さな研磨入りのクロスをおつけしていますので、ぜひお手持ちのジュエリーも磨いてみてください!

ペーストタイプ(研磨剤入り)

ペーストタイプはチューブに入った歯磨き粉のようなタイプです。

・メリット
クロスでは磨きにくい細かい部分まで磨くことができますし、あくまで私の個人的な感覚ではありますが、研磨効果も布のものより高いような気がします。

・デメリット
クロスタイプより少し面倒なことです。チューブからちょっと出して、少量の布で磨く、という一見簡単なようにも聞こえますが、その〝少量のやわらかい布〟というのが意外となかったりするんですよね。。。
硬い布だと逆にジュエリーを傷つけることもありますので、あくまで柔らかい布がおすすめです。

洗い流す際は隙間に入り込んだペーストまでしっかり洗う必要があるので、面倒くさがり屋さんには向いていないかもしれないです。靴磨きとか、ピカピカにお手入れするのが好きな人にはぴったりだと思います。

ペーストタイプは<WENOL ウィノール>などがあります。

スプレータイプ

最後にご紹介するのはスプレータイプ。
ジュエリーにスプレーし、しばらく置いたおいた後に、水で洗い流すだけ。

液体と違うのはシュワシュワの泡がジュエリーを包み込んで、細かい部分まで綺麗にしてくれるのと、スプレーなので手軽に使えるところにあります。

わたしが普段のケアで使用しているのもこのタイプ。
そして、何本もリピートしているイチオシのクリーナーが<モリモトG&Sジュエリークリーナー>です!

・おすすめポイントその1
使い方がとにかく簡単。スプレーするだけ簡単に変色を除去してくれます。

・おすすめポイントその2
中性なので、パールやサンゴ、マラカイトなど通常クリーナーを使用する際に注意が必要な石にも使える
SAFONのジュエリーはパールやマラカイト、ラピスなど使用しているものも結構あるのでこれが本当に助かります!

・おすすめポイントその3
いろいろな地金タイプに使える
SILVER925だけでなく、SVにK18メッキのアイテムや、金の変色など、幅広い地金に使えるのが嬉しいです。
SAFONはSV925にK18コーティングのアイテムがかなり多いです。メッキは研磨剤にが使えないので、簡単に変色だけ除去 できるこのスプレーは本当に使えます。(できればSAFONでもお取り扱いしたいです。。。 )

このスプレーに関してはおすすめすぎてinstagramのリール動画でもご紹介もしているので、ぜひチェックしてください!

使用時の注意点まとめ

専用クリーナーは、お手入れにとても役立ちますが、注意点も必要です。

  • 石付き・パール・ターコイズなどの天然石には使用NGなものが多い
  • いぶし仕上げやメッキ加工がされているアイテムは中性タイプがおすすめ
  • 使用後は必ず水洗いして、柔らかい布で水分を拭き取り、完全に乾燥させてから保管を
  • 使用頻度は「必要な時だけ」でOK。やりすぎは表面の風合いを損ねる原因にも
  • あくまで変色除去だけです。細かい傷などは消せません

使用の際は、必ず注意書きを読み、正しい使用方法で使ってくださいね。

まとめ|シルバーのお手入れは、「専用アイテム」があると心強い

SAFONのシルバージュエリーはシルバー925を採用しています。
これは、素材本来の艶やかさや、使い込むことで生まれるエイジングの美しさを大切にしているから。
K18コーティングのアイテムも、下の素材がSILVER925であることで経年での変色を美しい古艶ととらえることもできます。

最初はピカピカ、そして時間とともに深みが増していく。
その変化を楽しみながら、自分だけのジュエリーに育てていく。SAFONのジュエリーはそんな関係を築いてほしいという想いで制作しています。

黒ずみやくすみも、ちょっとしたお手入れをすることでもっと長く、美しく使えるものです。
「お客様にとってに”お気に入り”になるジュエリーだからこそ、ちゃんとケアしてほしい。」
そんな気持ちで、SAFONのアイテムも届けています。

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