SAFONのジュエリーで使用している素材は、貴金属と定義されている銀・金・プラチナ( +パラジウムなど白金属の6種類 )がメイン。
銀素材のものはSILVER 925という素材で作っているのですが、お客様からゴールドのジュエリーなのにシルバーってどういうこと?という質問頂くこともあります。
というのも、この〝シルバー〟という言葉、素材としての〝シルバー(銀)〟そして、色を指す〝シルバー(銀色)〟と2つの捉え方ができるからです。ややこしいですよね。。。
素材でシルバーを使っている場合、その上にK18コーティングしているものは、シルバージュエリーのゴールドカラーになります。また、カラーとしてシルバー色を指す場合、真鍮や合金素材の上にシルバーコーティングを施しているものは、シルバーカラーのアクセサリーになります。
( コーティングについてはのちほど説明させて頂きますね。)
素材としてのシルバーは、金やプラチナほどではないにしても、真鍮やその他合金に比べるとやはり高価で、実際ここ数年で価格は1.3〜1.4倍と高騰しています。
〝シルバー〟と謳っていても、価格がやすいものなどは、実は真鍮や合金の上にシルバーメッキを施しているものが多いです。
今回の記事はちょっと長くなりますが、世にあるメッキについての豆知識とSAFONのジュエリーの品質はどのようなものかお伝えしたいので、ぜひ最後までお読み頂けますと嬉しいです!
シルバージュエリーによく使われるSILVER925とは?
SAFONのジュエリーもそうですが、シルバーのジュエリーには一般的にSILVER925という素材が使われます。
銀の割合が92.5%、のこりは銅や他の割金を配合することで耐久性を強くしている素材です。
また、残りの割金に銅を使っているものは〝スターリングシルバー〟とも呼ばれており、これはラグジュアリーブランドのシルバージュエリーなどでもよく使われています。
ジュエリーに使われるコーティング(メッキ)とは? 18金メッキとロジウムメッキについて
さて、SILVER925なのに色がゴールド、というジュエリー。
SAFONでも多く取り扱っているK18ゴールドプレートは、金属に特殊な処理を加える事で、表面に薄くK18YGがコーティングし、ゴールドにしているジュエリーになります。
コーティングといっても実際に素材はK18なので、もちろん金のジュエリーと同様の美さもありますし、また金と同様に変色したりもします。
K18コーティング以外では、K20やK24コーティングなどもあり、業者さんによって配合が違うので少しずつカラーも違います。
もうひとつ、ジュエリーブランドでよく使われているのがロジウムメッキ。
変色しやすいK18ホワイトゴールド素材のジュエリーにもよく使われている、とてもポピュラーなコーティングです。
ロジウムメッキは別名プラチナメッキとよばれ、金属の表面にロジウムをコーティングすることによって、プラチナのような見た目になり、またシルバー特有の変色(硫化)を防ぐことができます。
ジュエリーブランドの素材にSILVER925 (ロジウムコーティング)と記載のあるものは、全てこのコーティングがされています。
ロジウムコーティングはブランドによってかけていないところもたくさんあります。
というのも、ロジウムは美しいプラチナ色にはなりますが、プラチナは銀よりも少し暗めのカラーなので、銀本来の白い輝きではなくなってしまうからです。
特に、インディアンジュエリーのようなデザインの場合は、銀本来の良さをいかして硫化も含めた経年変化を楽しめることが魅力なので、コーティングはしないことが多いです。(磨けばまた元に戻りますし!)
では、なぜSAFONロジウムコーティングをかけているのかというと、SAFONのジュエリーは経年での変色を楽しむデザインというより、エレガントでプラチナ素材でもにあうデザインを目指しており、銀独特の変色が良さにならないこと、そして購入後にシルバーのようには変色しないのでお手入れが簡単であること。
この2つの理由からプラチナのように見えるロジウムコーティングをかけています。
シルバーそのものをいかし、コーティングのないジュエリーも一部ありますが、その場合は研磨剤入りのクロスを付属していますので、ご自宅でも簡単にお手入れして頂きます。
メッキの有無は商品ページの商品詳細にてご確認いただけます。
厚さもカラーもそれぞれ。SAFONのジュエリーのコーティングのこだわり
K18YGコーティングは、実は業者さんによって色味が少しずつ違います。
18金は75%が金で、それ以外は銀と銅の割金が使われている金のことですが、業者さんによってこの割金の配合が微妙に違うので、色味もちょっとずつ違うのです。
実は、ブランドを始めた当初、この色の違いをあまり意識していなかったのですが、業者さんによって金色が違うことに気づきてからは、いろいろな業者さんでコーティングを試し、SAFONのデザインにぴったりな理想のK18YGのカラーにたどり着く事ができました。
そして、メッキの厚さについて。一般的にジュエリーに多いメッキの厚さは約0.3ミクロンの場合が多いです。
これはブランドによって違いがあり、この倍の0.5-0.6ミクロンにしているところや、1ミクロン以上とかなり厚くコーティングしているブランドもあります。
もちろん厚くなると値段も上がります。
SAFONでは強度と耐久性をあげるため、基本的にリングなど摩擦が多いものは厚めのコーティングをお願いしています。
お客様には、できるだけ長く綺麗な状態で使用して頂きたいので、そこにプラスで変色防止の処理も行っています。
とはいえ、K18とロジウムは結局のところはコーティングなので、長く使用しているうちに摩擦で薄くなってきたり、研磨剤のクロスなどで磨いてしまうと剥がれてしまいます。泣
剥がれたとしても、地金そのものはSILVER925なので、そのままシルバーのジュエリーとして楽しむこともできますし、
アイテムによっては再度コーティングすることも可能なので、コーティングが剥がれた場合はお気軽にご相談ください。
※天然石の性質やデザインによって、再コーティングが難しい場合もございます。
公式LINEではささいなご質問などもお受けしていますので、まずはお問い合わせ頂けると嬉しいです。
かなり長く語ってしまいました…..ここまでお読み頂いた方、本当にありがとうございます!!!
次回はジュエリーが変色した場合のおすすめのケア方法を説明したいと思います。